神奈川で高校受験を考え始めると、必ず目に入るのが塾の合格実績です。
STEPが強いらしい。
湘南ゼミナールも実績がある。
臨海セミナーもトップ校に多い。
数字を見るたびに、少し不安になります。
「どこが一番いいの?」
「この塾で本当に大丈夫?」
わが家も同じです。
現在、STEPに通っています。まだ小学6年生、通塾2ヶ月ほど。
合格実績を語れる立場ではありません。
それでも、データを整理しながら感じたことがあります。
主要塾の合格率を比較して見えたこと
今回、各塾の公表合格者数と高校の募集人数から、定員に対する占有率(合格率)を整理しました。
📊 2026年度 主要公立高校 合格者数+合格率比較
| 学校名 | 募集人数 | STEP 合格者 | 合格率 | 臨海セミナー 合格者 | 合格率 | 湘南ゼミナール 合格者 | 合格率 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 横浜翠嵐高校 | 359 | 146 | 40.7% | 144 | 40.1% | 52 | 14.5% |
| 湘南高校 | 359 | 225 | 62.7% | 35 | 9.7% | 23 | 6.4% |
| 柏陽高校 | 319 | 188 | 58.9% | 39 | 12.2% | 38 | 11.9% |
| 厚木高校 | 359 | 221 | 61.6% | 54 | 15.0% | 14 | 3.9% |
| 川和高校 | 359 | 178 | 49.6% | 37 | 10.3% | 57 | 15.9% |
| 横浜緑ケ丘高校 | 279 | 133 | 47.7% | 32 | 11.5% | 50 | 17.9% |
| 多摩高校 | 279 | 113 | 40.5% | 91 | 32.6% | 22 | 7.9% |
| 希望ケ丘高校 | 359 | 160 | 44.6% | 44 | 12.3% | 67 | 18.7% |
| 横須賀高校 | 279 | 94 | 33.7% | 104 | 37.3% | 35 | 12.5% |
主要塾の合格率を具体的に比較してみる
今回の数字は、各塾が公式に公表している合格者数をもとに、各高校の募集人数に対する割合を算出したものです(※公表人数ベースで算出)。
合格者数そのものではなく、「募集定員に対してどの程度を占めているか」という視点で整理しました。
たとえば湘南高校では、募集人数約360名に対しSTEPは約63%。
厚木高校では約62%、柏陽高校では約59%と、トップ校での占有率の高さが目立ちます。
一方で、横浜翠嵐高校ではSTEP約41%、臨海セミナー約40%とほぼ拮抗。
多摩高校ではSTEP約41%、臨海約33%。
横須賀高校では臨海約37%、STEP約34%と、エリアによる勢力差も見えてきます。
湘南ゼミナールは、希望ケ丘で約19%、横浜緑ケ丘で約18%、川和で約16%と、中堅上位校で安定した割合を示しています。
こうして見ると、
・トップ校で高い占有率を持つ塾
・地域で強みを発揮する塾
・中堅上位校で安定する塾
それぞれに特徴があることが分かります。
もちろん、在籍生徒数の違いもあるため、単純比較はできません。
それでも「割合」という視点で見ることで、少しだけ実態に近づけるのではないかと感じました。
早慶附属高校・MARCH附属高校 合格実績比較(2026年度)
| 塾名 | 早慶系附属高校合格者数 | MARCH附属高校合格者数 |
|---|---|---|
| STEP | 開成 8名 慶應義塾 71名 慶應志木 23名 慶應女子 14名 早稲田実業 12名 早稲田高等学院 24名 早大本庄 11名 | 明大明治 10名 明大中野 10名 青山学院 26名 中大杉並 4名 中大横浜 185名 法政第二 152名 法政国際 94名 |
| 臨海セミナー | 慶應義塾 89名 慶應志木 30名 慶應湘南藤沢 2名 慶應女子 4名 早稲田実業 43名 早大学院 80名 早大本庄 76名 | 明大明治 16名 明大中野 24名 青山学院 26名 立教新座 44名 中大杉並 61名 中大横浜 139名 法政第二 153名 法政国際 111名 |
| 湘南ゼミナール | 早慶附属高をカテゴリーとして公開 早慶系 124名 | MARCH附属校をカテゴリーとして公開 MARCH系 120名 |
① まず大きな傾向
🔹 臨海セミナー
→ 早慶・MARCH附属ともに“圧倒的な合格者数”
特にMARCH附属(中大横浜・法政第二など)で数字が非常に大きい。
ボリュームゾーンを広く取りにいく戦略が明確です。
🔹 STEP
→ 早慶附属は堅実、ただし人数は臨海より少なめ
公立トップ校に強い塾という印象通り、
私立附属は“特化”というより“対応している”という位置づけ。
🔹 湘南ゼミナール
→ 速報は出るが、詳細数字の開示は限定的
公立志向が強い塾らしく、
附属特化の打ち出しは他2塾より控えめ。
② 早慶附属で見ると
早慶附属は難易度が非常に高く、
母数が多い=強い、とは単純に言えません。
臨海は合格者数が多い。
ただし校舎数・在籍数も多い。
STEPは人数は抑えめでも、
公立トップ併願層が一定数合格している可能性があります。
ここで見えるのは、
🔹 臨海 → 私立附属“量の戦略”
🔹 STEP → 公立トップ軸+附属も対応
🔹 湘南ゼミ → 公立中心設計
という構図です。
③ MARCH附属で見ると
ここは臨海の強さがはっきり出ています。
特に
中大横浜
法政第二
法政国際
などで大人数。
これは神奈川受験の現実を映しています。
「公立トップが厳しければMARCH附属へ」
という進路選択が一定数ある。
附属は大学進学が保証されるため、
内申リスクを回避したい層にも魅力があります。
わが家がSTEPを選んだ理由
わが家がSTEPを選んだのは、神奈川公立入試への専門性と、実績の透明性に納得できたからです。
特色検査への対応力。
地域密着型の情報量。
データの出し方が比較的明確だったこと。
ただ、正直に言えば、
「合格率が高いから安心」という気持ちがゼロだったわけではありません。
通わせて2ヶ月で感じた小さな変化
年明けからは算数も国語も、すでに中1内容に入っています。
親としては少し不安でした。
「早すぎない?」「ついていけるの?」と。
でも、帰宅した子どもはこう言います。
「今日もちゃんと分かったよ」
点数が劇的に伸びたわけではありません。
それでも、“わかる”と言える表情が前より自信に満ちている。
さらに、幅広の授業では社会や理科をクイズ形式で学ぶ時間があるようで、
「今日ね、こんなこと知ってる?」
夕食後に小さなクイズ大会が始まります。
勉強が「やらされるもの」ではなく、
少しだけ「面白いもの」になっている。
それが、今感じている一番の変化です。
合格率はヒント。でも答えではない
今回の数字を見て思ったのは、
「塾の強さ」より
「その塾がどこを主戦場にしているか」の方が大事、ということ。
公立トップを本気で狙うのか。
附属で早めに進路を固めるのか。
ここが違えば、塾選びも変わります。
大切なのは、
・志望校はどこか
・現在の学力はどの位置か
・内申はどの程度見込めるか
・塾の強みが志望校に合っているか
どれが正解かではありません。
家庭の志向と塾の戦略が一致しているか。
そこが一番大切です。