2026年度の神奈川県高校入試では、例年と少し違う動きが見られました。
塾の説明会でも話題になっていましたが、2025年度と比べて公立高校の志願者が約2000人減ったと言われています。
実際に神奈川県教育委員会の発表を見ると、2026年度の公立高校志願者数は43,852人で、前年の46,104人から2,252人減少しました。
その結果、平均倍率も1.17倍から1.11倍へ低下しています。
さらに、募集定員に満たなかった学校も多く、県立40校・市立2校の計42校で定員割れとなりました。
一部の人気校に志願者が集中する一方で、多くの学校では定員を満たさない状況となっており、神奈川県の高校入試では学校ごとの人気の二極化が進んでいるとも言われています。
こうした背景の一つとして指摘されているのが、私立高校授業料補助制度の拡大です。
神奈川県ではこれまで、私立高校の授業料補助には所得制限がありました。しかし令和8年度からは所得制限がなくなり、最大45万7000円が支給される制度になりました。
この制度変更により、「公立だけでなく私立高校も進学先として検討する」という家庭が増えていると考えられています。
ただし注意したいのは、私立高校が完全に無料になるわけではないという点です。
今回の制度はあくまで授業料への補助なので、
- 施設費
- 教材費
- 修学旅行費
- 部活動費
などは別途かかります。
また、授業料が高い学校では補助額を超える場合もあります。
例えば
- 慶應義塾高等学校
- 中央大学附属横浜高等学校
などは授業料が比較的高く、補助を受けても差額が出る可能性があるため注意が必要です。
こうした制度変更の影響もあり、神奈川県の受験生の中には東京の私立高校を併願校として検討するケースも増えているようです。
実際、神奈川県の高校受験に強い塾として知られる
STEP(ステップ)
の合格実績を見ると、東京の私立高校にも多くの合格者を出しています。
特に合格者が多い学校として挙げられていたのが次の2校です。
- 朋優学院高等学校
STEP合格者 286名 - 青稜高等学校
STEP合格者 214名
どちらも東京都品川区にある人気校で、神奈川からも通学しやすい立地にあります。
では、なぜこの2校が神奈川県の受験生に人気なのでしょうか。理由はいくつかあります。
まず一つ目は、高校から入学できる進学校であることです。
東京の私立高校は中高一貫校が多く、高校から募集している学校はそれほど多くありません。その中で朋優学院や青稜は高校募集の規模が大きい学校で、神奈川の受験生でも受験しやすい学校です。
二つ目は、大学進学実績の高さです。
近年は難関大学の合格実績も伸ばしており、特にGMARCHレベルの大学進学を目標にする家庭から人気があります。
三つ目は、通学のしやすさです。
両校とも品川区にあり、
- JR京浜東北線
- 東急東横線
- 東急大井町線
などを使えば、横浜・川崎エリアから1時間以内で通えるケースが多い立地です。
このように、
- 私立授業料補助の拡大
- 東京私立の通学しやすさ
- 進学実績の向上
といった要素が重なり、神奈川県の高校受験では東京の私立高校を併願校として考える家庭も増えてきているようです。
公立高校を第一志望にする場合でも、併願校としてどの私立高校を選ぶかは重要なポイントになります。
そこで次の記事では、神奈川県から通える東京の私立高校をまとめてみました。
併願校を考える際の参考になればうれしいです。
神奈川受験生が併願する東京私立ランキング
1位
朋優学院高等学校
2位
青稜高等学校
3位
東京都市大学等々力高等学校
4位
中央大学附属高等学校
5位
明治大学付属明治高等学校
6位
國學院高等学校
7位
駒澤大学高等学校
8位
東京農業大学第一高等学校
9位
目黒日本大学高等学校
10位
多摩大学目黒高等学校
神奈川県の高校受験では、公立高校を第一志望にしながら
「公立1校+私立2校」
という併願パターンが一般的です。
神奈川から通える?東京私立の通学エリア
東京の私立高校を併願校として考える場合、気になるのが通学時間です。
実は神奈川県からでも、路線によっては1時間以内で通える学校が多くあります。
東急東横線
主な駅
- 日吉
- 綱島
- 菊名
- 武蔵小杉
通いやすい学校
- 國學院高等学校
- 青山学院高等部
- 多摩大学目黒高等学校
JR京浜東北線
主な駅
- 横浜
- 鶴見
- 川崎
通いやすい学校
- 朋優学院高等学校
- 青稜高等学校
- 東京高等学校
東急田園都市線
主な駅
- あざみ野
- たまプラーザ
- 溝の口
通いやすい学校
- 東京都市大学等々力高等学校
- 駒澤大学高等学校
- 東京農業大学第一高等学校
まとめ
私立授業料補助の拡大により、神奈川県の高校受験では
- 神奈川公立
- 神奈川私立
- 東京私立
の3つを比較して進路を考える家庭が増えている可能性があります。
公立高校を第一志望にする場合でも、併願校選びはとても重要です。
通学時間や学費なども含めて、複数の選択肢を比較しながら検討することが大切です。