英検

小学校低学年で帰国した子の、6年生時点の英語力のリアル

はじめに

娘は小学校低学年のときに海外生活を終え、日本に帰国しました。現地校に通い、補習校にも通っていませんでしたので家でも外でも全て英語で会話。ネイティブレベルの英語力でした。 

帰国当時、日本語があまりできなかったこともありまずは日本語から、と英語学習については継続してきませんでした。 これだけ英語ができるから大丈夫だろうという油断もあったと思います。

しかし、今の英語力の現状と高校受験について調べる中で英語学習について現実的に見直す必要があると感じるようになりました。


神奈川県高校受験で「英語力」が評価される場面

神奈川県の公立高校入試では、帰国子女であること自体が直接有利になるケースは多くありません。
英語はあくまで学力検査の点数勝負で、

  • 文法
  • 長文読解
  • 語彙
    が中心です。

一方で、私立高校では

  • 英検による加点
  • 内申基準の緩和
  • 併願確約での評価
    など、英語資格が明確に評価される学校が複数あります。

英検を評価する神奈川県私立高校(代表例)

※年度・コースにより扱いは変わるため、あくまで参考例です。

  • 法政大学第二高校
    英検2級以上を高く評価することで知られ、英語力は大きな武器になりやすい。
  • 中央大学附属横浜高校
    英検準2級〜2級レベルが評価対象になることが多く、英語が得意な生徒は有利。
  • 山手学院高校
    英検準2級・2級を加点・評価に用いるケースがあり、英語重視の校風。
  • 桐蔭学園高校
    コースにより英検資格を評価。英語力がある生徒は内申面でプラスに働くことも。
  • 日本大学藤沢高校/日大第三高校など日大系列
    英検取得者を評価する傾向があり、準2級以上が一つの目安。

👉 これらの学校では
「帰国子女」よりも「英検〇級保持者」であるかどうかが重視されます。


小6時点の娘の英語力を、これらの学校基準で見ると

娘の英語力を、神奈川県私立高校の評価軸に当てはめてみると、

  • 英語への抵抗感はない
  • リスニング力は強み
  • しかし、英検準2級〜2級レベルの
    • 語彙
    • 文法
    • 長文処理
      は、対策なしでは届かない

というのが正直な印象です。

つまり、
「帰国経験がある=そのまま私立難関校で有利」ではない
という現実が見えてきました。


帰国経験を「神奈川県高校受験の武器」に変えるには

調べていく中で感じたのは、
帰国経験は「素材」であって、「完成品」ではないということです。

神奈川県の高校受験で活かすには

  • 中学英語文法を体系的に固める
  • 英検準2級、できれば2級を目標にする
  • 私立高校ごとの英検評価を早めに確認する
  • 公立高校入試も見据えて読解力を鍛える

このステップが必要だと感じました。


親としての反省

「帰国子女でネイティブ並みに話せるから英語は対策しなくて大丈夫」
この思い込みが、対策を遅らせてしまいました。

日本の学校生活の中で、英語は使わなければ確実に後退します。
それでも、

  • 音への強さ
  • 英語を理解する感覚
    は確かに残っており、
    正しい方向に伸ばせば、再び強みになる土台はあると感じています。

おわりに

小学校低学年で帰国した場合、
英語力は自然に高校受験向きには育ちません。

しかし、

  • 英検という形にする
  • 私立高校の評価制度を理解する
    ことで、帰国経験は確実にアドバンテージに変えられます。

同じように悩む保護者の方にとって、
「今から何をすべきか」を考える一助になれば幸いです。

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