神奈川県では、小学生のうちに中学受験をする家庭が多いと言われています。
一方で、公立中学に進んで高校受験を目指す家庭も多く、
「中学受験と高校受験どちらが有利なの?」と悩む保護者も少なくありません。
実は神奈川県は、他の都道府県と比べても
高校受験の仕組みが少し独特です。
この記事では、神奈川県の制度をもとに
中学受験と高校受験の違いをわかりやすく比較してみます。
神奈川の高校受験の特徴
神奈川県の公立高校入試は、主に次の3つで合否が決まります。
- 学力検査(5教科)
- 内申点
- 特色検査(実施校のみ)
特に大きな特徴は
内申点の影響が大きいことです。
多くの高校では
- 中学2年
- 中学3年
の成績が入試に使われます。
つまり、
約2年間の学校の成績が受験結果に影響する仕組みです。
さらにトップ校では
特色検査という思考力問題もあり、対策が必要になります。
例えば
- 神奈川県立横浜翠嵐高等学校
- 神奈川県立湘南高等学校
- 神奈川県立柏陽高等学校
などでは特色検査が実施されています。
中学受験の特徴
中学受験では、私立や中高一貫校を受験します。
神奈川には全国でも有名な中高一貫校が多くあります。
例えば
- 栄光学園中学校・高等学校
- 聖光学院中学校・高等学校
- 浅野中学校・高等学校
などです。
中高一貫校の最大の特徴は
高校受験がないこと
です。
一度合格すれば
基本的にはそのまま高校まで進学できます。
神奈川県の中学受験率は全国で「2位」クラスです。
私立・国立中学への進学率(=中学受験率の目安)は次のようになっています。
| 順位 | 都道府県 | 私立・国立中学在籍率 |
|---|---|---|
| 1位 | 東京都 | 約23.7% |
| 2位 | 神奈川県 | 約13.3% |
| 3位 | 奈良県 | 約11.5% |
| 4位 | 広島県 | 約11.4% |
| 5位 | 京都府 | 約10.8% |
中学受験のメリット
神奈川の制度を考えると、中学受験には次のメリットがあります。
実際我が家も一度は中学受験を考え、学校見学に行ったことがあります。
その時の話はこちら⇒横浜サイエンスフロンティア附属中を見学して感じたこと【体験談】
① 内申点を気にしなくてよい
高校受験では内申点が重要ですが、
中高一貫校では高校受験がありません。
そのため
- 内申
- 提出物
- 実技教科
などを入試のために気にする必要がありません。
実際に中学生の子どもがいる知人の話を聞くと、
定期テストだけでなく
- 提出物
- ノートのまとめ方
- 授業態度
なども評価の対象になるため、
日頃の学校生活をかなり意識する必要があるそうです。
例えばノートについても、
「もう少し色を使ったほうがいい」
「まとめ方を工夫するといい」
といったアドバイスを受けることもあるそうです。
もちろん、こうした指導は
勉強の習慣を身につけるという意味では大切なことだと思います。
また、内申の評価方法は
先生や学校によって違う部分もあると言われています。
ただ、神奈川県では内申点が入試に関わるため、
保護者の中には
「高校受験で内申を気にするより、中高一貫校を目指すほうが合っているかもしれない」
と考えて、中学受験を検討する家庭もあるようです。
もちろん、どちらが正解というわけではありません。
- 中学受験
- 高校受験
それぞれにメリットがあります。
家庭の考え方や子どもの性格に合わせて
進路を選ぶことが大切だと思います。
② 高校受験がない
高校受験は
- 中3の受験勉強
- 塾通い
- 志望校選び
など大きな負担があります。
中高一貫校では
そのプレッシャーがないのが大きなメリットです。
③ 大学受験対策が早く始まる
多くの中高一貫校では
- 中3で高校内容
- 高2で受験対策
といったカリキュラムになっています。
大学受験を意識する家庭にとっては
有利になるケースもあります。
高校受験のメリット
もちろん高校受験にもメリットがあります。
① 小学生の負担が少ない
中学受験では
小3〜塾に通うケースも多く、
勉強量もかなり多くなります。
高校受験なら
小学生の時期を比較的自由に過ごせます。
② 成長してから進路を選べる
中学受験は12歳で進路を決めます。
一方高校受験は15歳なので
- 学力
- 興味
- 将来の目標
を考えてから学校を選べます。
③ 公立なら学費が安い
私立中学は学費が高くなることが多いですが
公立中学→公立高校なら
教育費を抑えることができます。
神奈川ではどちらが有利?
結論としては
どちらが有利かは家庭の考え方によります。
ただし神奈川の場合
- 内申制度
- 特色検査
- 高倍率
などの理由から
高校受験を避けて中学受験を選ぶ家庭も一定数あります。
一方で
- 公立トップ校を目指す
- 小学生の負担を減らしたい
という場合は
高校受験という選択も十分あり得ます。
まとめ
神奈川県での進路選びでは
中学受験と高校受験の制度の違いを理解することが大切です。
中学受験の特徴
- 内申を気にしなくてよい
- 高校受験がない
- 大学受験対策が早い
高校受験の特徴
- 小学生の負担が少ない
- 進路をあとで決められる
- 公立なら学費が安い
それぞれにメリットがあります。
家庭の方針や子どもの性格に合わせて
最適な進路を考えることが大切です。